こうして社員研修が始まった

大切なお知らせ

2020年4月15日(水)

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こうして社員研修が始まった

Yamakaraでは研修がそのままツアーになったりすることもありますが

最初は研修ではなく社員旅行の様なものから始まりました。


2011年夏が終わり、入社前から予定していたキナバル登山&関西出張は台風により大混乱。

2012年には社員旅行とかできるようになったらいいねなんて話をしていたはずだった。

2013年屋久島に行こうということになり、まだツアーで歩いたことのなかった花山歩道を歩くことに。



この時、はじめて屋久島りかこさんは屋久島にやってきた。


天気予報はどんどん悪くなるということで当日は現地ガイド(初対面の一生さん)に連れられて

淀川登山口から宮之浦岳に登り、強風で永田岳は登れず、鹿之沢小屋で1泊。




個人的にもまだ登ったことがなかったので登りたいのはやまやまだったが人間飛ばされるくらいの風だよと言われ、後ろ髪ひかれる思いでその場を後にした。到着した時は土砂降りで小屋も雨漏りしている状態。

トイレに行くには増水した川をロープを持って渡らなくてはいけない。

こんなコースツアーになるの?と思ったのが正直なところ。

花山歩道を歩いている時も雨が降ったりやんだり。



↑この広場でランチをした時にヒルがあちこちに侵入したと思っている。


いつになっても下山できず、今明かりが見えたよね?とか

車の音聞こえない?とお疲れモード。

後で知ることになるが、この日山に入っているグループは私たちメンバーだけだったようで、

ガイドさんたちも心配し連絡をしてくれていたようだった。

下山後の車にはヒルがウヨウヨ、かまれて血が出ている人も。

なぜか私の場合は靴と服の中でヒルが圧死していた。

◎世界遺産の核心部を歩く花山歩道のツアーは人気ツアーに


2014年繁忙期が過ぎどこか登りたい山ある?と聞かれたはず。で甲斐駒ケ岳に登ることに。




どのコースを登るのかなどは自分たちで考えてバスの時間に間に合うようにするには

どうしたらいいのか考えながら何時になったら下山!と決めて登る。

広河原までの最終バスに乗れるよう、窓口で途中から載せてもらえるのか?聞いたり

先に降りた人がほかのメンバーの荷物を持って途中のバス停で待機したりとスリル満点な社員旅行だった。





◎今では黒戸尾根から登るツアーも


2015年も登りたい山ある?といつものように聞かれて大胆に白峰三山とか行ってみたいと

その時は軽い気持ちではないが、ついていく人、ついて登っていく人の気持ちで提案。

いいんじゃない、そこにしようと決まり当日登山口についた



瞬間先頭を歩く人、最後尾、記録する人にわかれることに。

全員もちろん地図は持っていたけれど、ついていく人から連れて行く人になる。


何度も今どこにいる?何時頃到着するつもりで歩いている?全員同意している?と

この時から社員旅行ではなく社員研修に変わったと。



何度調整されてもついつい緩んでしまう私たち。ゆっくり歩くなら早く出発すればいいのに

のんびり珈琲やお昼の用意などして、農鳥小屋へ到着したのは予定より2時間ほど遅れていた。

では農鳥岳登って下山できるのか?バスに間に合うのか?何時に出るのか?どうする?どうする?




結局研修では三山歩くことができず、北岳を巻いて広河原に下山することに。

この研修は今でも思い出すと胃がキリキリと痛くなる研修で忘れられない体験となる。




◎白峰三山縦走ツアーは人気のツアーで現在は農鳥小屋のおやじさんに会いに行こうツアー状態に。

大雨などが理由で中止になることも


2016年はいよいよ冬山のツアーも始まることとなり2手に分かれ研修を受ける。

厳冬期の赤岳登山チームと下見を兼ねた安達太良山チーム。


赤岳チームは天気は良かったがテント泊、雪から水を作る、12本爪アイゼンにピッケル持って出動。




◎今年から経ツアーとして催行されている


私が登った安達太良山はてんくらでAの日を選んでいったのにまさかの吹雪。

くろがね小屋についた時のお客様は1名。小屋の方には来ないと思ったよと。




もちろんヘロヘロになりツアーの際「この場所が渡辺さんがエセ滑落したところです~」とネタを提供することができた。翌日は下見を兼ねてということで山頂を目指す。風が吹き止んだ時にルートを見つけて進むから遅れないで、止まらないでと言われ山頂まで到着できてホッとしたのもつかの間、下山はタイムトライアル。

腐りかけた雪でズボズボハマってこけて立ち上がるとまたこけて、一人コントのよう。




スキー場まで降りてきたところで登りに来た女性から山頂付近について問われ時間がない、でも答えなきゃと大慌て。本番は天気も良く歩きやすく、同じ山でも天候によりこうも変わるのかと身を持って体験させてもらった。

◎2016年から毎年催行されているツアー

くろがね小屋の源泉かけ流しのお風呂に入れるのが雪山登山では天国


2016年は冬にも研修を行うことに。




この時はどこに、どんなことをしに行きたいかを話し合い、全員同意のもと熊野古道へ行くことに。

和歌山県の職員の方や現地の語り部さんに協力をしていただいた。

熊野までは交通の便も悪く、電車やバスの時刻表とにらめっこをし、時間調整が大変。




その中でお互いに仕掛けを持って突然おなかが痛いとか、転んでけがをしたなどの設定でどう対応するかを考える。血のりまで出てくるとは思わなかったのでホントか研修なのか一瞬わからなくなってしまった。





◎この時が熊さんとの出会いで2017年より熊野古道を歩くツアーが始まった。


2017年は雪の天狗岳の挑戦のはずが大雪に阻まれ涸沢鉱泉までで敗退となる


2018年は日帰りの雪山と宿泊を伴う雪山で登ってみたいところをホワイトボードに書き出しそれぞれがどの山に登るかを決めた。

日帰りコースは谷川岳と会津駒ケ岳 


宿泊を伴うコースは本沢温泉から硫黄岳と行者小屋から赤岳でテント泊となる。


実際のツアーでは谷川岳も会津駒ケ岳も麓で1泊するが登山は日帰り。

会津駒ケ岳は深雪に阻まれあともう少しのことろでタイムアウト。

谷川岳はまたしても暴風で前を向けない。しょっぱなで道を間違えコースアウト。

先に宿泊を伴う雪山を体験していたおかげで何とか歩き通せたが、天候がよくなく危険と判断しトマノ耳まで



◎実際のツアーではコンディションがよいと谷川岳はオキの耳まで登っている


2月に登った赤岳も硫黄岳も風に苦戦する。

私の場合は行者小屋までの重い荷物に耐えられずテント場まで相当時間がかかってしまった。

テント内での食事や水分の大切さを教えてもらう。

マイナス25度ってどんなに寒いのか?と思っていたが案外眠れるものだと初めて知る。

自分の息で目や鼻につららができるのもこの時初めて体験した。

装備も自分たちで決めて運ぶ。この時のミスは山田さんの装備でザックを用意していなかった。

山田さんはサブザック、中野さんと私でザックに荷物を入れる。

車のチェーンがうまく巻けず八ヶ岳山荘から歩くことに。

慌てたせいで食材の餃子を車内に忘れる。

(あまりの寒さにすべて凍っていたので餃子は無駄にはならなかったようでよかったw)

こういうミスを本番ではしないように注意が必要ですね。



2019年は全員で残雪の鳳凰三山に登ることに。

白峰三山の時のように行き会ったりばったりにならないようにどこどこに何時間で到着するなどコースタイムを作り赤岳の時のようにならないように荷物を厳選し、テント泊用の荷物であっても30Lザックで収まるようにした

どのコースから登るかも地図を見たりネットで情報を得たり、役所や小屋にも連絡をした。




準備は万端に整えて出発したが体力と技術がやはり追いついていなかった。




その時の自分たちの力は発揮したはずだったけどやっぱり最後は

「あかんな~ 体力ないな まだまだ」で終わってしまった。

この研修では


御座石→燕頭山→鳳凰小屋(冬期避難小屋利用)泊→岩稜→観音岳→薬師岳→観音岳→岩稜→鳳凰小屋→御座石

地蔵の手前でタイムアウトで引き返しました。


◎実際のツアーは夜叉神峠から登り観音岳、薬師岳に登る鳳凰二山をテント泊で催行しています。


新しいツアーを作りたいと思った時この研修のことを思い出しながら下見に行ったり、

ガイドさんと打ち合わせをしたりしています。

たまには社員旅行もいいかも?とも思いますが、また研修ができる時が早く戻ってきますように。


Yamakarastaff:渡辺

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